長所も短所も知った上での選択を!

介護士の求人には、正社員だけでなく契約社員としての募集も多く見られる。そのため、転職活動をしている人の中には、契約社員として働いてみることに興味を持っている人も多いのではないだろうか。しかし、契約社員は非正規であるため、一見すると正社員よりも劣っていると思うかもしれないが、実はメリットも意外に多いのだ。

まず、契約社員として雇用される場合、雇用される期間は決まっている。期間が決まっているということは、その期間が満了すれば辞めることが可能なのだ。中には、雇用の更新を求められることもあるかもしれないが、不満があったり、その気になれなければ更新を断っても問題ない。つまり、退職もスムーズにできるというわけだ。仕事をしていると、働いてみて初めてその職場が自分に合わなかったという事も少なくないので、一定期間が過ぎたら辞められるという点は、ある意味メリットと言えるだろう。

ただし、契約社員として働くことに問題点がないわけではない。多くの契約社員が語るのは、契約が更新されない場合の不安だ。はじめから一定期間しか働かないつもりなら問題ないが、良い環境の職場で長く働きたいと思った時には悲しい思いをすることになる。契約が終わるとまた新たな職場を探さなければならないので、辛い思いをする可能性も十分にあるのだ。

また、契約社員として長く働いていると、キャリアアップがしにくいという問題点もある。正社員なら働いた期間はすべて自分のキャリアとして認めてもらえるが、契約社員の場合は、責任ある仕事を任されないことが多いので、経験として捉えてもらえないケースも少なくないのだ。そのため、契約社員という選択肢を選ぶときには、正社員との違いやメリット、デメリットを十分に把握しておくべきだろう。